世界史は本当に難しい科目? 正しい世界史の勉強法
皆さんこんにちは。今までは英文法解説の記事を投稿しましたが、今度は科目を変えて世界史の勉強方法についてお話ししようと思います。
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目次
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1. 世界史の勉強は難しい?
皆さんの多くが世界史を嫌う理由として大きく2つに分けられます。まずは「カタカナが嫌い」そして「教科書が分かりづらい」です。「カタカナが嫌い」については、どうしようもありません。カタカナも日本語なので頑張って覚えてください。そして今回解説したいのは教科書が分かりづらいという点についてです。皆さんも世界史Bの教科書を開いてみてください。ここでは「山川出版社」が出している「詳説世界史B」という教科書を参考にします。(リンク:https://www.yamakawa.co.jp/product/70034)この教科書の並び順は
先史の世界(○○人など、)
オリエント
ローマ
インド
東南アジア
古代中国
中央ユーラシア
西ヨーロッパ
東ヨーロッパ・・・
と、場所ごとに区切られているので、教科書をそのまま読んでいては一国の歴史を縦に見ることが出来ません。おそらく学校の授業も教科書通りに進めているのでついこの間までヨーロッパをやっていたと思ったら今は中国、みたいなこともザラにあると思います。だから皆さんは、「一貫性がない」「今どこにいるのかがわからなくて迷子になる」と考える人が多いでしょう。
また、イスラームや中央、東南アジアは苦戦する人が多いともいます。例えば、「突厥」は」いつの時代にどこらにあった国でしょうか。ファーティマ朝はいつの時代、どこにありましたか?バンテン王国はいつの時代、どこにありましたか?
さて、今の問いに即答出来ましたか?答えられなくても大丈夫です(入試のとき出来なかったら大問題ですが)。これから皆さんに正しい世界史の勉強法を伝授します。
2. 年号を覚えよう
は?年号?どれだけ覚えればいい?と思った人は多いと思います。しかし年号は基礎中の基礎です。ここで持っている方は山川の教科書の「世界史年表」というページを開いてください。皆さんが覚えるべきはこの年表にけいさいされている年表全てです。意外と大したことではないですよね?まずはこの年表を縦にすべて覚えましょう。
3. 東南アジア、中央アジア、イスラーム、南北アメリカ文明は表で覚えよう
皆さんは世界史の「資料集」を持っていらっしゃいますか?もし持っているのならば、そこに乗っている「地域」と「世紀」ごとに王朝が書いてある表を覚えましょう。
イスラーム地域を例に見てみましょう。「イベリア半島」は7世紀後半にウマイヤ朝、8世紀から10世紀までが後ウマイヤ朝、11世紀がムラービト朝、12世紀がムワッヒド朝、13世紀から15世紀までがナスル朝、1453年以降はスペインですね。このように同じイスラームの歴史でも「縦に見る」ということを忘れないでください。
4. 紛らわしいものが多いので必ず見るだけではなく「書く」ことも忘れずに
世界史は現地の言葉を日本語にするので「表記」が分かれる場合が多いですが、最近は現地表記に合わせることが多いらしいですね。よく紛らわしいのが「バ」と「ヴァ」です。英語で言うとのBとVの音です。Violin(ヴァイオリン)のことを「バイオリン」と書いても日常会話では問題ないですが、世界史ではタブーとされることが多いです。逆にBanana(バナナ)を「ヴァナナ」と書いてしまったら一発アウトです。
それ以外にもアブデュルメジト1世とアブデュルハミト2世を間違えたり(オスマン帝国の皇帝です)、「フリードリヒ」、「フリードリヒ=ヴィルヘルム」「ヴィルヘルム」(プロイセン国王、のちにドイツ帝国皇帝)だったりと、本当に紛らわしいですね。紛らわしい用語や人名はセットで覚えると同時に「書いて」覚える癖をつけましょう。
ここまで長々と説明してきましたが、世界史は日本史と違い一国の歴史を深く掘らず、世界中の歴史を浅く、広く学ぶものです。ですので、深掘りをしすぎないようにしましょう。
今日は以上です。お読みいただきありがとうございました。