世界一わかりやすい英文法解説4-1 助動詞の概説
皆様こんにちは!今回から助動詞に入っていきます。皆さんの中にはcanやmayは助動詞である、ということは頭のうちではわかっていながらでも、問題を解くと助動詞のルールをさも知らないような答えを書いてしまう方がいらっしゃいます。例えば英作文などで・・・
?You will can play tennis soon. (¿あなたは今にもテニスがうまくなるでしょう?)
何がおかしいかわかりますか?そうです。willとcanが同じ文の中で使われているのです。次の例を見てみましょう。こちらに至っては・・・
?You may be are going to play the piano.
(¿あなたはピアノが弾けるようになるでしょう?)
どこから突っ込んでいいのかわからないくらいひどく、もう論外ですね。これらは実際に私の友達がテストで書いた答えを少し変えたものです。(模試やテストでplay tennisやplay the pianoみたいななめくさったものは出ませんが、ここはわかりやすくしています。)このように勝手に文法を作り出してしまう人というのは文法の基本ルールや論理を知らない、もしくはルールは知っているけれどもそれを応用することが出来ない、頭のねじがゆるいかのどちらかです。
さて、ではひとつずつ確認しましょう。
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〈目次〉
- 助動詞とは
- 如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ
- 如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ
- 頼りたいときは2人以上には頼るな
- 否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ
- 助動詞の表す意味
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1. 助動詞とは
助動詞というのは名前の通り「動詞を助ける」働きをするものです。動詞だけではできない意味を補ってあげるのですね。しかし、助けてもらったからにはその代償も払わないといけません。そこで助動詞が動詞に出した条件は・・・
〈助動詞使用するときの法律〉
・如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ
・如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ
・頼りたいときは2人以上には頼るな
・否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ
お前、俺という表現は助動詞を擬人化したものです。訳分からないかもしれないので、理屈をひとつずつ説明します。
2. 如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ
助動詞を使うときは必ず動詞を原型にします。大切なのでもう一度言います。「必ず」「動詞の」「原型」です。いいですか、「「「「原型」」」」ですよ。勝手に現在形とかにすり替えないでくださいね。また、時制が変わった、主語が変わった、からと言って動詞の形を変えてはいけません。動詞の形を変えようものなら入試や模試で喰らうのは「✖(バツ)」です。
よく勘違いするのは3人称です。sheが主語になった、Tomが主語になった、はたまた、過去のお話だ、そんなものは一切関係ありません。如何なる場合でも動詞は原型です。
3. 如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ
これはわかりやすいですね。平叙文(ふつうの文)にしても、疑問文にしても、否定文にしても、強調構文にしても絶対に動詞が助動詞の前に出てくることはありません。並び替えの時に覚えておくと役に立ちますよ。
4. 頼りたいときは2人以上には頼るな
これは2つ以上の助動詞を一つの文の中で使ってはいけないということです。言葉のままです。
5. 否定文を作るときは以下の方法に従え
助動詞の否定文は後ろにnotを付けるだけです。とても簡単です。ですので、I don’t can play~みたいなことは絶対にしません。覚えておきましょう。
6. 助動詞の表す意味
さて、ここまで助動詞を使用するにあたってのルールを見ました。そこで次はそれぞれの意味を見ていきましょう。助動詞は基本的に2つの意味を持っています。一つはすべてに共通する「推量」、もう一つは助動詞固有の意味です。それぞれ意味を覚えましょう。
以下にあらわすのは代表的な助動詞とその意味です。覚えてください。
助動詞 |
意味①(すべてに共通) |
意味②(その語固有) |
can, could |
推量 (~はありえる) |
能力、可能、許可 (~できる、してもよい) |
may, might |
推量 (~かもしれない) |
許可 (~してもよい) |
must |
推量 (~に違いない) |
義務、強制、必要(=have to) ~しなければならない |
should |
推量 (~のはずだ、~だろう) |
義務、助言(=ought to) ~した方が良い、するべきだ |
will, would |
推量 (~だろう) |
意志、習性、習慣 (~だろう、するものだ) |
この表は絶対に覚えましょう。
さて、今回は以上です。これから記事のたびにこの表と、助動詞を使うときのルールを記事の上部に載せます。英語勉強の原則は「過度の復習」です。何度も何度も勉強することによって初めて覚えることが出来ます。頑張ってください。
次回はcan, mayについて勉強します。お読みいただきありがとうございました。