品雄さんが教えるHow to study.

大学受験の勉強法について解説します。基本は文型科目です。

世界一わかりやすい英文法解説4-2 can,とmay

G’day mate?(オーストラリア英語。やあ、どうだい?という意味)

今日は調子に乗って挨拶を英語にしてみました。これからも気分次第で英語やほかの言語になるかもしれません。前置きはさておき、今回は助動詞の2回目、can、mayについてお話しします。以下に挙げるのは前回話した助動詞の使用のルールとそれぞれの助動詞の基本的な意味です。毎回あげるので必ず覚えましょう。

〈助動詞使用するときの法律〉

・如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ

・如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ

・頼りたいときは2人以上には頼るな

・否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ

〈助動詞一覧〉

助動詞

意味①(すべてに共通)

意味②(その語固有)

can, could

推量              (~はありえる)

能力、可能、許可      (~できる、してもよい)

may, might

推量              (~かもしれない)

許可            (~してもよい)

must

推量              (~に違いない)

義務、強制、必要(=have to) ~しなければならない

should

推量             (~のはずだ、~だろう)

義務、助言(=ought to)  ~した方が良い、するべきだ

will, would

推量             (~だろう)

意志、習性、習慣      (~だろう、するものだ)

 

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〈目次〉

1-A推量のcan

1-B能力/可能/許可を表すcan

2-A推量のmay

2-B許可を表すmay

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1-A推量のcan

Canは推量の意味で「~し得る」「~あり得る」という意味を表します。

 Ex.1-1)Trains can/could stop because of an accident.

 (電車は事故のせいで止まり得る。)

 Ex.1-2)Can he say the true thing?(彼は本当のことを言っているだろうか。)

 Ex.1-3)He can’t be a liar.(彼は嘘つきなはずがない。)

文章の中でcanが出てきたからと言ってすぐに「~できる」と訳してしまうととんでもないことになってしまいます。気をつけましょう。

例文1は推量の肯定形で「~はあり得る」という可能性を表します。canよりもcouldの方が確信度は下がります。これはすべての助動詞に共通することですが、過去形にするとその意味が弱まることを覚えておいてください。

例文2は疑問文で「~はあり得るだろうか」という疑いを表します。これも先ほどと同様、couldの方が疑念度は下がります。

例文3は否定文で「~のはずはない」という強い否定推量を表します。これもcan’tよりもcouldn’tの方が確信度は下がります。can’tは推量のmustの反対語で、古語でいうところの「打消推量」、つまり「まじ」です。

 

1-B能力/可能/許可を表すcan

さて、ここからは助動詞固有の意味です。ここでは能力、可能、許可、依頼の4つの意味とbe able toについて見てみましょう。

Ex.1-4)He can play tennis well.(彼は上手にテニスができる。)

Ex.1-5)I can’t see you tomorrow.(明日はあなたに合うことが出来ない。)

Ex.1-6)You’ll be able to play the piano.

(あなたは上手にピアノを弾くことが出来るようになるだろう。)

Ex.1-7)Can I eat something here?(ここで何か食べてもいいですか)

Ex.1-8)Can you open the window?(窓を開けてもらってもいいですか)

さて、一つずつ意味を見ていきましょう。

例文4は能力で「~することができる(能力がある)」という意味を表します。ですから「~してもよい」、という放任ではないことに気を付けてください。

例文5は可能で「~することが(周囲の状況から客観的に判断して)できる(可能である)」という意味を表します。

例文6はbe able toです。これは現在形で使われたときは「~することができる」という意味になり、能力・可能の両方の意味を表すことができます(どちらかというと能力の意味になることの方が多いですが)。

ここで有名ですが、意外と知らないcanとbe able toの区別について説明します。ポイントは3つあります。

〈ポイント1〉

どちらとも使える場合→現在形かつ「~できる」という意味を表すとき。(口語の時はcanが好まれる傾向がある。)ただし、canは「可能性」「許可」の意味、be able toには「能力」の意味でそれぞれネイティブは使うそうです。(あくまでも僕のネイティブの友人が言っていた使い分けです。)

・I can speak French.

・I’m able to speak French.

〈ポイント2〉

canのみ使える場合→主語が無生物の場合、受動態とセットで使う場合

・This scissors can cut one hundred sheets of paper at a time.

(このハサミは同時に100枚の紙を切ることができる。)

↑そんなハサミが存在するかは知らない

・This window can be opened when it‘s rains.

(この窓は雨が降った時も開けることができる。)

〈ポイント3〉

be able toのみ使える場合→ほかの助動詞や完了形、未来形とセットで使う場合

・You will be able to play tennis well.(あなたは上手にテニスができるようになるだろう。)

・I haven‘t be able to eat anything since lunch.(昼食以来、何も食べられていない。)

以上がcanとbe able toの使い分けです。また「可能」の意味で訳すときには「ら抜き言葉」に要注意です(英語以前の問題です)。先ほどの文も「食べれていない」と訳さないようにしましょう。

 

 

2-A推量のmay

Mayがあらわす推量は「~かもしれない」と訳します。なお、過去形のmightの方が意味は弱まり、「ひょっとしたら~かもしれない」と訳します。また否定の時は逆の意味になります。基本的には先ほどのcanと同様なので詳しい説明は省きます。

Ex.2-1)He may be a doctor.(彼は医者かもしれない。)

Ex.2-2)He might be a doctor.(ひょっとしたら彼は医者かもしれない。)

 

2-B許可を表すmay

ここではいくつか例文を使って説明します。

Ex.2-3)You may go now.(あなたは今行ってもいいですよ。)

Ex.2-4)You might go now.(あなたは今行かれてもいいですよ。)

Ex.2-5)May I come in?(入ってもよろしいですか?)

Ex.2-6)Can I come in?(入ってもいいですか)

Ex.2-7)May you be happy!(あなたが幸せでいますように。)

さて、例文3、4はオーソドックスな「許可」を表す表現です。あまりmightが使われることはないらしいですが、いちおうmightも載せてあります。

そして例文5,6はmayとcanの使い分けです。canの方が口語的で砕けた表現です。ですからcanを目上の人に使うことは避けましょう。

例文7はmay+S+Vの形で「(Sが)~でありますように、しますように」という「願望」を表します。

 

さて、今日はcanとmayについて話してきました。最後に今回の例文をもう一度下にまとめます。次回は義務、必要に関する助動詞のまとめになります。

Ex.1-1)Trains can/could stop because of an accident.

 (電車は事故のせいで止まり得る。)

Ex.1-2)Can he say the true thing?(彼は本当のことを言っているだろうか。)

Ex.1-3)He can’t be a liar.(彼は嘘つきなはずがない。)

Ex.1-4)He can play tennis well.(彼は上手にテニスができる。)

Ex.1-5)I can’t see you tomorrow.(明日はあなたに合うことが出来ない。)

Ex.1-6)You’ll be able to play the piano.

(あなたは上手にピアノを弾くことが出来るようになるだろう。)

Ex.1-7)Can I eat something here?(ここで何か食べてもいいですか)

Ex.1-8)Can you open the window?(窓を開けてもらってもいいですか)

Ex.2-1)He may be a doctor.(彼は医者かもしれない。)

Ex.2-2)He might be a doctor.(ひょっとしたら彼は医者かもしれない。)

Ex.2-3)You may go now.(あなたは今行ってもいいですよ。)

Ex.2-4)You might go now.(あなたは今行かれてもいいですよ。)

Ex.2-5)May I come in?(入ってもよろしいですか?)

Ex.2-6)Can I come in?(入ってもいいですか)

Ex.2-7)May you be happy!(あなたが幸せでいますように。)

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。