品雄さんが教えるHow to study.

大学受験の勉強法について解説します。基本は文型科目です。

今後の活動について

皆様お久しぶりです。

最近、大学の新学期が始まったり、個人的な理由でドタバタがあったため、最終投稿から6週間以上たってしまいました。申し訳ありません。

現在、一つ落ち着いたため、また投稿を再開します。また、当面の間は「英語」に強化を絞らせていただく形になります。

記事の投稿とともにもう一つ受験生応援プロジェクトとして考えているのが、「過去問研究応援」です。入試の設問を知るためには、過去問を解かなければなりませんが、急ぎでやるとなると時間がかかります。それで、過去5年分くらいの設問形式や講評を載せて(問題は著作権のため載せられません)それで知ってもらおう、という算段です。

今のところまずはMARCH、その次に早慶日東駒専という風に考えています。

基本的にはネットに掲載になりますが、希望する場合は紙媒体でのメルカリでの販売も考えています。(運賃+印刷代金100円程度、1000円しないくらい)年明けの前には完成させたいと考えています。

今後また詳しいことが決まったらお知らせします。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました

世界一わかりやすい英文法解説4-5 助動詞と時制

皆様こんにちは!前回はwillやused to doについてお話ししましたね。今回は助動詞の中でも皆さんが最も苦手と感じる「時制」付きの助動詞について話したいと思います。

 

t-tony.hatenablog.com

 

―――――――――――――――

〈目次〉

  1. 大前提
  2. 過去の推量
  3. 過去の行動に対する後悔、非難

―――――――――――――――

大前提として、以下のことをおさえておいて下さい。

・助動詞は必ず「動詞」の「原形」を後ろに取る。

・must, may, can, shouldの意味がすべてわかる。

・推量の助動詞は過去形にすると意味が弱まる(ただしmust, shouldは過去形がない)

・現在完了が分かる

この記事はこれを前提に話を進めます。一つでもわからないものがあれば、過去の記事に戻ってください。

 

過去の推量

まずは「過去形」「現在完了形」のおさらいです。過去形は動詞を過去形にすることで表すことができますね。また、現在完了形は「完了」「結果」「経験」「継続」の4つの意味がありましたね。ここまではおそらく皆さんも理解できるはずです。そして今日新しく覚えてほしいことが「何らかの事情があり、過去のことを言いたいのに過去形が使えない時は、現在完了形を使って代用することができる」ということです。「何らかの事情とは?」と思った方も多いでしょう。ここで例文を使うので考えてみてください。

 

 「彼は昨日までに宿題を終わらせなければならなかった。(mustを使って)」

 

「過去形にしたいなら動詞を過去形にすればいいじゃないか!」と言わないでくださいね。先ほども述べた通り助動詞は必ず「動詞」の「原形」を後ろに取るのでmust+動詞の過去形という形にはできません。「だったらmustを過去形にすれば・・・」mustは過去形にできませんね。さて、手詰まりです(将棋か!?)。そうです、こういう時に現在完了を使って代用するのです。どうして現在完了が使えるのでしょうか?簡単な足し算です。

  

  助動詞  +  動詞の原形

+)          have/has     + Vp.p.

      助動詞  +   have    + V.p.p

 

わかりましたか?こう考えると単純ですよね。haveやhasの原形はhaveなので見かけ上は「助動詞+過去分詞」ですね。これを詳しい解説なしに「助動詞を過去形にできない時は助動詞+過去分詞だ!簡単だろ、ガハハ!」と解説されるので訳が分からなくなるのでしょう。ですので、先ほどの例文も・・・

  must + 動詞の原形

+)      have/has   + Vp.p.

        must +  have      + V.p.p

となり、He must have finished his homework by yesterday.となります。理解できたでしょうか?それでは他の助動詞についても例文で見てみましょう。

 Ex.1-1)He must have finished his homework by yesterday.

(彼は昨日までに宿題を終わらせなければならなかった。)

 Ex.1-2)I may /might have forgot[forgotten] my PC at home.

(家にパソコンを忘れたかもしれない。)

 Ex.1-3) I can’t /couldn’t have made such a mistake.

(私がそんな間違いをしたはずがない)

 Ex.1-4)Ken should /ought to have taken a bath by now.

(ケンは今頃、風呂に入っているはずだ。)

それぞれの助動詞(推量)があらわす意味の本質は原形の時と変わりません。過去形に変えるだけです。ですから

 must ・・・~したに違いない

  may(might)・・・~したかもしれない

 can(could)・・・~した可能性がある

 cannot(couldn’t)・・・~したはずがない

  should(ought to)・・・~したはずだ

どうですか?すべて過去に変えただけですよね。

 

過去の行いに対する後悔、非難

これは仮定法的なニュアンスですが、助動詞+過去分詞を使って過去の行いに対する後悔や非難を表すことができます。形の上では先程のと全く同じです。

 Ex.2-1) I could have received treatment.

(私はその治療を受けられたのに(受けなかった)。)

 Ex.2-2)Ken should /ought to have taken the train.

(ケンはその電車に乗るべきだったのに(乗らなかった)。)

 Ex.2-3)I shouldn’t have bought it.

(私はそれを買うべきではなかったのに(買ってしまった)。)

Ex.2-4)You might have called me.

(私に電話してくれてもよかったのに(電話しなかった)。)

このように肯定文の時は「~たのに(しなかった)」、否定文の時は「~なかったのに(した)」と訳すといいです。

ここで一つ問題になってくるのが過去の推量と後悔・非難の見分け方についてです。まず覚えておいてほしいのは、無生物が主語になった場合は過去の推量になる確率が高いことです。ですが、人が主語の時は明確な見分け方は残念ながら存在しません。完全に文脈による判断になってしまいます。たくさん解いて慣れましょう。最後に例文を載せます。

 Ex.1-1)He must have finished his homework by yesterday.

(彼は昨日までに宿題を終わらせなければならなかった。)

 Ex.1-2)I may /might have forgot[forgotten] my PC at home.

(家にパソコンを忘れたかもしれない。)

 Ex.1-3) I can’t /couldn’t have made such a mistake.

(私がそんな間違いをしたはずがない)

 Ex.1-4)Ken should /ought to have taken a bath by now.

(ケンは今頃、風呂に入っているはずだ。)

Ex.2-1) I could have received treatment.

(私はその治療を受けられたのに(受けなかった)。)

 Ex.2-2)Ken should /ought to have taken the train.

(ケンはその電車に乗るべきだったのに(乗らなかった)。)

 Ex.2-3)I shouldn’t have bought it.

(私はそれを買うべきではなかったのに(買ってしまった)。)

 

今回は以上です。次回は助動詞のまとめ回になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。

世界一わかりやすい英文法解説4-4 その他の助動詞

皆さんこんにちは!

前回はmust, have to, などの「義務」「助言」を表す助動詞を見ましたね。今回はwill, be used to, shallについて解説したいと思います。

 

t-tony.hatenablog.com

 

―――――――――――――――

〈目次〉

1-A. will(未来)

1-B. will(意思、推量)

1-C. will(習性)

2. used to do

3. shall

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

1-A. will(未来)

さて、これは過去に未来形の記事でお話ししましたので省略させていただきます。リンクを貼っておきますのでそちらをご覧ください。

 

t-tony.hatenablog.com

 

 

1-B. will(意思、推量)

これは文を通して訳で覚えましょう。

 Ex.1-1)He won’t eat vegetables.(彼はどうしても野菜を食べない。)

 Ex.1-2)The computer wouldn’t start.(そのコンピュータはどうしても起動しなかった。)

 Ex.1-3)The train will be at ABC station now.(その電車は今頃、ABC駅にいるだろう。)

例文1と2は意志の場合です。この文を普通の文(notが付いてない状態)で使う場合は未来形になります。しかし、この場合は先ほどと同様、未来形なので解説は省略します。

そこで今回特別に取り上げるのは明らかに未来形ではないときに「not」がついている場合です。例えば例文1は「彼は(将来)野菜を食べないだろう」と考えるのは気持ち悪くありませんか?(完全に文脈判断ですが)そういう時には「(どうしても)~しようとしない」と訳すときれいになる場合があります。これは例文2のように主語が無生物であっても同様です。

例文3は現在における推量です。この場合の推量は「現在」においての推量であり、未来のことでないので気をつけましょう。ほぼ確実なときに使います。例えば・・・

(大学において)

A:「(X先生の講義において)Fの野郎は今日もいなくないか?」

B:「そうだね、あいつはどうせ今日もバイトでしょ。」

C:「ねえねえ、F君は親御さんがなくなってしまって、今日は葬儀らしいわよ。」

B:「マジか。それはやばいな。」

A:「He will be disappointed now, so let’s leave him for a while.」

(今頃、絶望しているだろうから、そっとしておいてあげよう)

このように使います。

 

1-C. will(習性)

willも3つ目の意味に突入です。この習性や習慣を表すwillは現在形(will)と過去形(would)で意味が異なるので気を付けてください。

 Ex.1-4)Babies will cry.(赤ちゃんは泣くものだ)

 Ex.1-5)I would often go fishing.

(かつてはよく釣りに行ったものだ。)

例文4のように「現在形」で使われていた場合は「~するものだ」と訳します。習性を表すものです。

例文5のように「過去形」で使われていた場合は「(よく)~したものだ」と訳します。こちらは過去における習慣を回想的に表します。次のused toも同じ意味を表します。

 

  1. used to do

次はused to doです。早速、例文・・・と行きたいところですがその前に次の3つの英文を訳してみてください。

 

Q1. He used to play soccer.

 

Q2. He is used to playing soccer.

 

Q3. I am used to the taste of Surströmming.

 

Q4. Ball and goal are used to play soccer.

 

共通点は(be) used toがあることですね。

答えは以下の通りです。

Q1. 彼はよくサッカーをしたものだ。

 

Q2. 彼はサッカーをすることに慣れている。

 

Q3. 私はシュールストレミングの味に慣れている。(←どんな舌だよw)

 

Q4. ボールとゴールはサッカーをするために使われる。

今日メインでお話しするのは一番上の「過去の習慣・状態」を表すused to doです。というわけで例文です。

 Ex. 2-1)He and I used to play soccer. (彼と私はよくサッカーをしたものだ)

 Ex.2-2)There used to be a convenience store in this corner.

    (この角にはかつてコンビニがあった。)

例文1は習慣です。動作動詞(go, play, say,など動作を表す動詞)を使います。これは先ほどのwouldと同じ用法です。

例文2は状態です。状態動詞(be, like, believe, becomeなど日本語に訳したときに単体で~していると訳す動詞)を使います。こちらはwouldには無い用法ですから気を付けてください。ここで紛らわしいused toを整理しましょう。

 

         
 

意味

解説

 
 

(1)used to do

かつて~したものだ

used toは助動詞扱い、後ろは動詞の原形

 
 

(2)be used to doing

~することに慣れている

toは前置詞なので後ろに来るのは名詞。    

また、動詞の場合は動名詞にする

 
 

(3)be used to 名詞

 
 

(4)be used to do

~するために使われている

受動態の不定詞(副詞的用法、~のため)。

当然だが、toの後ろは動詞の原形

 
         
  1. 3. shall

このshallというのは使われ方が主に4つに限られます。申し出、提案、付加疑問、必然です。最後の必然は堅苦しい言い方なのであまり使われません。また覚えておきたいのはshallの過去形はshouldであることです。

Ex.3-1)Shall I open the door?(ドアを開けましょうか。)

Ex.3-2)Shall we dance?(ダンスをしましょう。)

Ex.3-3)Let‘s go to the park, shall we?(公園に行きませんか?)

Ex.3-4)Ask, and it shall be given you.(求めよ、さらば与えられん。)

例文1は申し出の表現です。答える時にはYes, please.もしくはNo, you don’t have to./No, thanks.を使うといいです。

例文2は提案の表現です。Let‘s~の表現と同じ意味です。ですから答える時にはYes, let’s.やNo, let’s not.を使います。

例文3は付加疑問です。付加疑問は平叙文や命令文に対して念押しや確認などの「付加的な」要素を付け加える疑問文のことです。詳しいことは疑問詞のところでお話しします。これはLet’sが出てきたら必ずshall we?と聞くことを覚えましょう。

例文4は必然です。堅苦しい表現なのであまり使われません。ただ(自分の通っている)大学の先生が送った学期初めのレジュメでこんな文章がありました。

Ex.3-5)Your self-evaluation shall indicate your achievement in the preparation for the lesson.

(あなたの自己評価は、レッスンの準備におけるあなたの達成を示すものとします。)

と、外国の方はこういう風に使われることも珍しくはなさそうです。兎にも角にもこういう表現があることは覚えてください。

 

今日は以上です。これで助動詞も全てまとめ終わりましたが、次回は「助動詞と時制」という単元をやりたいと思います。それでは最後に今回扱った例文をまとめます。

Ex.1-1)He won’t eat vegetables.(彼はどうしても野菜を食べない。)

Ex.1-2)The computer wouldn’t start.(そのコンピュータはどうしても起動しなかった。)

Ex.1-3)The train will be at ABC station now.(その電車は今頃、ABC駅にいるだろう。)

Ex.1-4)Babies will cry.(赤ちゃんは泣くものだ)

Ex.1-5)I would often go fishing.

(かつてはよく釣りに行ったものだ。)

Ex. 2-1)He and I used to play soccer. (彼と私はよくサッカーをしたものだ)

Ex.2-2)There used to be a convenience store in this corner.

    (この角にはかつてコンビニがあった。)

Ex.3-1)Shall I open the door?(ドアを開けましょうか。)

Ex.3-2)Shall we dance?(ダンスをしましょう。)

Ex.3-3)Let‘s go to the park, shall we?(公園に行きませんか?)

Ex.3-4)Ask, and it shall be given you.(求めよ、さらば与えられん。)

Ex.3-5)Your self-evaluation shall indicate your achievement in the preparation for the lesson.

(あなたの自己評価は、レッスンの準備におけるあなたの達成を示すものとします。)

最後までお読みいただきありがとうございました。

世界一わかりやすい英文法解説4-3義務や命令を表す助動詞

皆様こんにちは!前回の記事からなかなか更新できずに申し訳ありません。前回はcanとmayについて勉強しました。今日はmust, have to , should, ought toなどの「義務、必要」を表す助動詞やそれに類似する表現についても見ていきます。

 

―――――――――――――――

〈目次〉

1-A. must

1-B. have to

2-A. should

2-B. shouldに類似の表現

―――――――――――――――

1-A. must

mustには「義務・必要・禁止」(←助動詞本来の意味)と「客観的断定」(←強い推量)の二つの使い方があります。例文で確認しましょう。

 Ex.1-1)You must get up now!(あなたは今すぐ起きなければならない)

 Ex.1-2)You must not(mustn’t) drink and eat anything here.(ここは飲食禁止である)

 Ex.1-3)He must be crazy.(彼は頭がおかしいに違いない)

例文1は「~しなければならない」という強い義務になります。命令口調なので目上の人には使いません。また主観的な表現です。

例文2は「~してはならない」という禁止になります。「Don’t ~」と同じ意味です。

例文3は「~に違いない」という断定になります。これは周りの状態から判断してというニュアンスになっています。これの否定語はcannot(can’t)です。mustn’tではないことに注意してください。

 

1-B. have to

have toはmustと同様「義務、必要」と「主観的断定」の二つの使い方があります。

 Ex.1-4)You have to get up now!(あなたは今すぐ起きなければならない)

 Ex.1-5)You don’t have to get up now.(あなたは今すぐ起きる必要はない)

 Ex.1-6)He has to be crazy.(彼は頭がおかしいに違いない)

さっきの例文と似通っていますが。例文5だけは少し異なります。義務を表すmustの反意表現はmustn’tですが、have to(しなければならない)の反対語はdon’t have toとmustn’tです。これは場合によって使い分けます。don’t have to は「~しなくてもよい(=shouldn’t)」で、mustn’tは「~してはならない」です。これには気を付けてください。

例文6のようにhave toでも断定の意味を表すことはできます(あまり使われませんが)。こちらの場合は主観的な断定表現です。

 

さて、ここでmustとhave toの違いについて考察しましょう。まずは義務の方からです。先ほどの例文に少し付け足したのを使って解説します。

Today, I want you to make breakfast. So, you must get up now!

Because you only have 20 minutes left to leave home, you have to get up now!

mustの方は「主観的判断」です。ですから例えば「(今日は朝ご飯をあんたに作ってほしいから)今すぐ起きなさい!」という感じです。一方have toは「客観的判断」です。こちらは「(家を出るまで残り20分を切ってしまったから)今すぐ起きなさい!」という感じです。大体の理屈はわかったでしょうか?

一方、断定の方はこれが逆になります。こちらも先ほどの例文に加工したものを使います。

He is still 18 years old, but he is smoking. So, he must be crazy.

He hit me. He has to be crazy.

mustの方は「(彼は18歳なのにタバコを吸っている(皆さんは絶対にやめてください。未成年の喫煙は未成年者喫煙禁止法と同第一条によって禁じられています。)から)頭がおかしいに違いない」という感じです。これは法律に抵触する行為であり、誰から見ても頭がおかしいとわかりますよね。その一方でhave toの方は「(理由はわからないけれども)(彼が殴ってきたから)頭がおかしいに違いない。」という感じです。もしかしたら挑発されたから殴りかかってきたのか、はたまた彼女を奪われたから殴りかかってきたからか、理由はわかりませんがそれが明らかにならない限りは「主観的」ですよね。大体違いはわかりましたか?

 

2-A. should

長々とmustとhave toについて述べてきましたが、今度はshouldについてお話しします。shouldは「義務」「助言」「推量」の意味を表します。これもいくつか例文を使って解説します。

 Ex.2-1)You should go to bed now.(今すぐ寝るべきだ)

 Ex.2-2)You shouldn’t do such a thing.(そんなことするべきではなかった。)

 Ex.2-3)He should be at home.(彼は家にいるはずだ。)

例文1や2のshouldは「~すべきだ」「~した方がよい」という義務や助言を表します。先ほど出てきたmustやhave toよりも弱い表現です。

例文3は推量を表す表現で「~なはずだ」と訳します。これは会話文問題で頻出の表現です。例えばこのような会話文を見てください

 They are now travelling to Okinawa and are talking about their son in Tokyo.

 A(Wife) :What do you think he’s doing now?

 B(Husband):Well, he’ll be fine. He’s already 16 years old.

 A:But I’m still worried. Where is he now?

 B:Well, it’s 6 o’clock, so, he should be at home.

上の方の斜めになっている文のことを「ト書き」と言います。現在の状況を説明する役割です。これを読んで状況を把握しましょう。どうやら彼らは沖縄旅行中であり、何らかの事情で来られなかった息子さんのことが話題に上っているようですね。訳は下に付けておきます。

彼らは今、沖縄に旅行中で、東京にいる息子の話をしている。

 A(妻):あの子は今頃、どうしているんだろうね?

 B(夫):まあ、大丈夫だよ。あいつはもう16才なんだから。

 A:でも、やっぱ心配だよ。彼は今どこにいるんだろう?

 B:今は午後6時だから、家にいるはずだよ。

この文の最後のように「(今頃)~しているはず」という風によく使われます。覚えておきましょう。

 

2-B. shouldに類似の表現

助動詞shouldに類似の表現はいくつかあります。セットで覚えましょう。

・ought to do(~した方が良い)

Ex.3-1)You ought to go to bed now.

Ex.3-2)You ought not to do such a thing.

Ex.3-2)He ought to be at home.

このought toはshouldよりも固い表現なので日常会話では基本的には使われません。意味はshouldと同様です。気を付けたいのは否定形です。oughtn’tとはせずにought not toとすることを覚えましょう。

 

・had better do(~しなさい)

Ex.3-4)You had better see a doctor.(医者に診てもらいなさい/もらうのが良い)

had betterは基本的には使いません。(ただし、なぜか入試問題では問うてくることが多いです。)you had betterは基本的に「脅迫」の意味(やらないと命にかかわる、というニュアンスを持っている)を持ってしまうので会話文や英作文で使うのは控えた方が良いです。

 

・be supposed to do(~しなければならない/~することになっている)

 Ex.3-5)You’re ought to pay 10,000yen if you park without permission.

(無断駐車には10,000円支払っていただきます。)

be supposed toには「(法律やルールで定められているから)~することになっている」という意味を持ちます。覚えておきましょう。

最後に今回扱った例文を全てまとめます。

Ex.1-1)You must get up now!(あなたは今すぐ起きなければならない)

Ex.1-2)You must not(mustn’t) drink and eat anything here.(ここは飲食禁止である)

Ex.1-3)He must be crazy.(彼は頭がおかしいに違いない)

Ex.1-4)You have to get up now!(あなたは今すぐ起きなければならない)

Ex.1-5)You don’t have to get up now.(あなたは今すぐ起きる必要はない)

Ex.1-6)He has to be crazy.(彼は頭がおかしいに違いない)

 

Ex.2-1)You should go to bed now.(今すぐ寝るべきだ)

Ex.2-2)You shouldn’t do such a thing.(そんなことするべきではなかった。)

Ex.2-3)He should be at home.(彼は家にいるはずだ。)

 They are now travelling to Okinawa and are talking about their son in Tokyo.

 A(Wife) :What do you think he’s doing now?

 B(Husband):Well, he’ll be fine. He’s already 16 years old.

 A:But I’m still worried. Where is he now?

 B:Well, it’s 6 o’clock, so, he should be at home.

 

Ex.3-1)You ought to go to bed now.

Ex.3-2)You ought not to do such a thing.

Ex.3-3)He ought to be at home.

Ex.3-4)You had better see a doctor.(医者に診てもらいなさい/もらうのが良い)

 Ex.3-5)You’re ought to pay 10,000yen if you park without permission.

(無断駐車には10,000円支払っていただきます。)

 

今日は以上です。先ほど述べた通り、更新が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。次回もお楽しみに!

世界一わかりやすい英文法解説4-2 can,とmay

G’day mate?(オーストラリア英語。やあ、どうだい?という意味)

今日は調子に乗って挨拶を英語にしてみました。これからも気分次第で英語やほかの言語になるかもしれません。前置きはさておき、今回は助動詞の2回目、can、mayについてお話しします。以下に挙げるのは前回話した助動詞の使用のルールとそれぞれの助動詞の基本的な意味です。毎回あげるので必ず覚えましょう。

〈助動詞使用するときの法律〉

・如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ

・如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ

・頼りたいときは2人以上には頼るな

・否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ

〈助動詞一覧〉

助動詞

意味①(すべてに共通)

意味②(その語固有)

can, could

推量              (~はありえる)

能力、可能、許可      (~できる、してもよい)

may, might

推量              (~かもしれない)

許可            (~してもよい)

must

推量              (~に違いない)

義務、強制、必要(=have to) ~しなければならない

should

推量             (~のはずだ、~だろう)

義務、助言(=ought to)  ~した方が良い、するべきだ

will, would

推量             (~だろう)

意志、習性、習慣      (~だろう、するものだ)

 

―――――――――――――――

〈目次〉

1-A推量のcan

1-B能力/可能/許可を表すcan

2-A推量のmay

2-B許可を表すmay

―――――――――――――――

1-A推量のcan

Canは推量の意味で「~し得る」「~あり得る」という意味を表します。

 Ex.1-1)Trains can/could stop because of an accident.

 (電車は事故のせいで止まり得る。)

 Ex.1-2)Can he say the true thing?(彼は本当のことを言っているだろうか。)

 Ex.1-3)He can’t be a liar.(彼は嘘つきなはずがない。)

文章の中でcanが出てきたからと言ってすぐに「~できる」と訳してしまうととんでもないことになってしまいます。気をつけましょう。

例文1は推量の肯定形で「~はあり得る」という可能性を表します。canよりもcouldの方が確信度は下がります。これはすべての助動詞に共通することですが、過去形にするとその意味が弱まることを覚えておいてください。

例文2は疑問文で「~はあり得るだろうか」という疑いを表します。これも先ほどと同様、couldの方が疑念度は下がります。

例文3は否定文で「~のはずはない」という強い否定推量を表します。これもcan’tよりもcouldn’tの方が確信度は下がります。can’tは推量のmustの反対語で、古語でいうところの「打消推量」、つまり「まじ」です。

 

1-B能力/可能/許可を表すcan

さて、ここからは助動詞固有の意味です。ここでは能力、可能、許可、依頼の4つの意味とbe able toについて見てみましょう。

Ex.1-4)He can play tennis well.(彼は上手にテニスができる。)

Ex.1-5)I can’t see you tomorrow.(明日はあなたに合うことが出来ない。)

Ex.1-6)You’ll be able to play the piano.

(あなたは上手にピアノを弾くことが出来るようになるだろう。)

Ex.1-7)Can I eat something here?(ここで何か食べてもいいですか)

Ex.1-8)Can you open the window?(窓を開けてもらってもいいですか)

さて、一つずつ意味を見ていきましょう。

例文4は能力で「~することができる(能力がある)」という意味を表します。ですから「~してもよい」、という放任ではないことに気を付けてください。

例文5は可能で「~することが(周囲の状況から客観的に判断して)できる(可能である)」という意味を表します。

例文6はbe able toです。これは現在形で使われたときは「~することができる」という意味になり、能力・可能の両方の意味を表すことができます(どちらかというと能力の意味になることの方が多いですが)。

ここで有名ですが、意外と知らないcanとbe able toの区別について説明します。ポイントは3つあります。

〈ポイント1〉

どちらとも使える場合→現在形かつ「~できる」という意味を表すとき。(口語の時はcanが好まれる傾向がある。)ただし、canは「可能性」「許可」の意味、be able toには「能力」の意味でそれぞれネイティブは使うそうです。(あくまでも僕のネイティブの友人が言っていた使い分けです。)

・I can speak French.

・I’m able to speak French.

〈ポイント2〉

canのみ使える場合→主語が無生物の場合、受動態とセットで使う場合

・This scissors can cut one hundred sheets of paper at a time.

(このハサミは同時に100枚の紙を切ることができる。)

↑そんなハサミが存在するかは知らない

・This window can be opened when it‘s rains.

(この窓は雨が降った時も開けることができる。)

〈ポイント3〉

be able toのみ使える場合→ほかの助動詞や完了形、未来形とセットで使う場合

・You will be able to play tennis well.(あなたは上手にテニスができるようになるだろう。)

・I haven‘t be able to eat anything since lunch.(昼食以来、何も食べられていない。)

以上がcanとbe able toの使い分けです。また「可能」の意味で訳すときには「ら抜き言葉」に要注意です(英語以前の問題です)。先ほどの文も「食べれていない」と訳さないようにしましょう。

 

 

2-A推量のmay

Mayがあらわす推量は「~かもしれない」と訳します。なお、過去形のmightの方が意味は弱まり、「ひょっとしたら~かもしれない」と訳します。また否定の時は逆の意味になります。基本的には先ほどのcanと同様なので詳しい説明は省きます。

Ex.2-1)He may be a doctor.(彼は医者かもしれない。)

Ex.2-2)He might be a doctor.(ひょっとしたら彼は医者かもしれない。)

 

2-B許可を表すmay

ここではいくつか例文を使って説明します。

Ex.2-3)You may go now.(あなたは今行ってもいいですよ。)

Ex.2-4)You might go now.(あなたは今行かれてもいいですよ。)

Ex.2-5)May I come in?(入ってもよろしいですか?)

Ex.2-6)Can I come in?(入ってもいいですか)

Ex.2-7)May you be happy!(あなたが幸せでいますように。)

さて、例文3、4はオーソドックスな「許可」を表す表現です。あまりmightが使われることはないらしいですが、いちおうmightも載せてあります。

そして例文5,6はmayとcanの使い分けです。canの方が口語的で砕けた表現です。ですからcanを目上の人に使うことは避けましょう。

例文7はmay+S+Vの形で「(Sが)~でありますように、しますように」という「願望」を表します。

 

さて、今日はcanとmayについて話してきました。最後に今回の例文をもう一度下にまとめます。次回は義務、必要に関する助動詞のまとめになります。

Ex.1-1)Trains can/could stop because of an accident.

 (電車は事故のせいで止まり得る。)

Ex.1-2)Can he say the true thing?(彼は本当のことを言っているだろうか。)

Ex.1-3)He can’t be a liar.(彼は嘘つきなはずがない。)

Ex.1-4)He can play tennis well.(彼は上手にテニスができる。)

Ex.1-5)I can’t see you tomorrow.(明日はあなたに合うことが出来ない。)

Ex.1-6)You’ll be able to play the piano.

(あなたは上手にピアノを弾くことが出来るようになるだろう。)

Ex.1-7)Can I eat something here?(ここで何か食べてもいいですか)

Ex.1-8)Can you open the window?(窓を開けてもらってもいいですか)

Ex.2-1)He may be a doctor.(彼は医者かもしれない。)

Ex.2-2)He might be a doctor.(ひょっとしたら彼は医者かもしれない。)

Ex.2-3)You may go now.(あなたは今行ってもいいですよ。)

Ex.2-4)You might go now.(あなたは今行かれてもいいですよ。)

Ex.2-5)May I come in?(入ってもよろしいですか?)

Ex.2-6)Can I come in?(入ってもいいですか)

Ex.2-7)May you be happy!(あなたが幸せでいますように。)

長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

世界一わかりやすい英文法解説4-1 助動詞の概説

皆様こんにちは!今回から助動詞に入っていきます。皆さんの中にはcanやmayは助動詞である、ということは頭のうちではわかっていながらでも、問題を解くと助動詞のルールをさも知らないような答えを書いてしまう方がいらっしゃいます。例えば英作文などで・・・

 ?You will can play tennis soon. (¿あなたは今にもテニスがうまくなるでしょう?)

何がおかしいかわかりますか?そうです。willとcanが同じ文の中で使われているのです。次の例を見てみましょう。こちらに至っては・・・

?You may be are going to play the piano.

(¿あなたはピアノが弾けるようになるでしょう?)

どこから突っ込んでいいのかわからないくらいひどく、もう論外ですね。これらは実際に私の友達がテストで書いた答えを少し変えたものです。(模試やテストでplay tennisやplay the pianoみたいななめくさったものは出ませんが、ここはわかりやすくしています。)このように勝手に文法を作り出してしまう人というのは文法の基本ルールや論理を知らない、もしくはルールは知っているけれどもそれを応用することが出来ない、頭のねじがゆるいかのどちらかです。

さて、ではひとつずつ確認しましょう。

 

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〈目次〉

  1. 助動詞とは
  2. 如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ
  3. 如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ
  4. 頼りたいときは2人以上には頼るな
  5. 否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ
  6. 助動詞の表す意味

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1. 助動詞とは

助動詞というのは名前の通り「動詞を助ける」働きをするものです。動詞だけではできない意味を補ってあげるのですね。しかし、助けてもらったからにはその代償も払わないといけません。そこで助動詞が動詞に出した条件は・・・

〈助動詞使用するときの法律〉

・如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ

・如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ

・頼りたいときは2人以上には頼るな

・否定文を作るときは俺の後ろにnotを付けろ

お前、俺という表現は助動詞を擬人化したものです。訳分からないかもしれないので、理屈をひとつずつ説明します。

 

2. 如何なる場合があってもお前(動詞)は原型でいろ

助動詞を使うときは必ず動詞を原型にします。大切なのでもう一度言います。「必ず」「動詞の」「原型」です。いいですか、「「「「原型」」」」ですよ。勝手に現在形とかにすり替えないでくださいね。また、時制が変わった、主語が変わった、からと言って動詞の形を変えてはいけません。動詞の形を変えようものなら入試や模試で喰らうのは「✖(バツ)」です。

よく勘違いするのは3人称です。sheが主語になった、Tomが主語になった、はたまた、過去のお話だ、そんなものは一切関係ありません。如何なる場合でも動詞は原型です。

 

3. 如何なる場合であってもお前は俺(助動詞)より前に出てはならぬ

これはわかりやすいですね。平叙文(ふつうの文)にしても、疑問文にしても、否定文にしても、強調構文にしても絶対に動詞が助動詞の前に出てくることはありません。並び替えの時に覚えておくと役に立ちますよ。

 

4. 頼りたいときは2人以上には頼るな

これは2つ以上の助動詞を一つの文の中で使ってはいけないということです。言葉のままです。

 

5. 否定文を作るときは以下の方法に従え

助動詞の否定文は後ろにnotを付けるだけです。とても簡単です。ですので、I don’t can play~みたいなことは絶対にしません。覚えておきましょう。

 

6. 助動詞の表す意味

さて、ここまで助動詞を使用するにあたってのルールを見ました。そこで次はそれぞれの意味を見ていきましょう。助動詞は基本的に2つの意味を持っています。一つはすべてに共通する「推量」、もう一つは助動詞固有の意味です。それぞれ意味を覚えましょう。

以下にあらわすのは代表的な助動詞とその意味です。覚えてください。

 

助動詞

意味①(すべてに共通)

意味②(その語固有)

can, could

推量              (~はありえる)

能力、可能、許可      (~できる、してもよい)

may, might

推量              (~かもしれない)

許可            (~してもよい)

must

推量              (~に違いない)

義務、強制、必要(=have to) ~しなければならない

should

推量             (~のはずだ、~だろう)

義務、助言(=ought to)  ~した方が良い、するべきだ

will, would

推量             (~だろう)

意志、習性、習慣      (~だろう、するものだ)

 

この表は絶対に覚えましょう。

さて、今回は以上です。これから記事のたびにこの表と、助動詞を使うときのルールを記事の上部に載せます。英語勉強の原則は「過度の復習」です。何度も何度も勉強することによって初めて覚えることが出来ます。頑張ってください。

次回はcan, mayについて勉強します。お読みいただきありがとうございました。