品雄さんが教えるHow to study.

大学受験の勉強法について解説します。基本は文型科目です。

世界一わかりやすい文法解説3-1 時制(現在、過去、未来)

皆様こんにちは。前回までは文型の話をしました。

今回からは「時制」について解説したいと思います。時制は日本語にはない概念なので理解するのが難しいかもしれませんが、英語だけではなくフランス語、ドイツ語やスペイン語にも「時制」という概念はあります。皆さんが大学生になったら多くの人は第二外国語を勉強することになるはずなので、今のうちに完璧にしましょう。

 

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〈目次〉

  1. 現在形
  2. 過去形
  3. 未来を表す表現
  4. 今回のまとめと次回について

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 1. 現在形

いきなりですが、現在形はどういう意味でしょうか。皆さんが日本語で使っている「現在形」は英語で言う「現在進行形」のことです。現在形は大きく分けて2つの使い方があります。

 ・(現在行っている)習慣

 ・不変の真理

ここで例文を使って解説します。

Ex.1-1)I always get up at 6 o’clock.(私は毎朝6時に起きます。)

Ex.1-2)What do you do?(あなたの職業は何ですか?)

Ex.1-3)Mt. Fuji is the highest mountain in Japan. It is 3776 meters high.

              (富士山は日本で一番高い山です。それは標高3776メートルです。)

例文1については問題ないでしょう。習慣を表す現在形には頻度を表す副詞が良くセットで用いられます。問題は例文2です。どうしてこんな訳になるの?と思った方が多いでしょう。これは文脈によっても意味は変わるのですが、一般的にWhat do you do?と聞かれたら「仕事は何ですか?」と」聞いていると思った方がいいでしょう。

先ほども述べた通り現在形の意味の核心は「習慣」であり「不変の事実」です。つまり、この文は「一昨日も行って、昨日も行って、今日も行って、そして(何もなければ)明日も、明後日もあなたがすることは何ですか?」これが転じてあなたの職業は何ですか?となります。例文3については不変の事実です。

EX.1-4) The light travels faster than the sound.(光は音よりも早く伝わる)

光の速さは30万km/s、音の速さは1440m/sと光の方が早いことは変わることがありません(光が「あ、ちょっと疲れたからスピード落とそう」や、音が「今日はモンスターのんだから早く進めるわ」とかいうことは起こりえないはずなので)。このように変わることのない事実については現在形を使います。

 

2. 過去形

次は過去形についてみましょう。過去形の本質は「現在との距離」です。過去形を使う場面は大きく分けて2つあります。

 Ex.2-1)I played tennis yesterday.(私は昨日テニスをしました。)

 Ex.2-2)The World War II ended in 1945.(第二次世界大戦は1945年に終わった。)

 Ex.2-3)If I were you, I wouldn’t do such a thing.

(もし私があなただったら、そんなことはしないのに。)

それぞれ見ていきましょう。例文1は問題ありませんね。過去形は現在形とは異なり、過去に行っていた習慣だけではなく、過去の「事実」を表すことが出来ます。また、例文2のように歴史的事実は過去形を使います。

例文3は仮定法です。この文の文型をとってみましょう。If節の中はIが主語、wereが動詞、youが補語で、第二文型ですね。そうするとI=youというわけのわからないイコール関係が成り立ってしまいます。ここで思い出してほしいのが過去形の本質は「現在との距離」です。つまり、現実的に考えてありえないことをも、過去形を使って表すことが出来る、だから仮定法というのは時制を一つ前にずらすのです。(Iや三人称のとき、wereの代わりに口語であればwasを用いることもありますが、基本的にはwereを使います。)

 

3.未来を表す表現

未来を表す表現には2通りの言い方がありますね。be going toとwillです。この使い分け、わかりますか?今回は例文を会話文形式にしてみてみましょう。

 Ex.3-1)A : Mom, there isn’t any egg in the refrigerator.

     B: Really?

     A: Yes, I need an egg to make cake.

     B: Ok, I’ll get it.

     A: Thank you very much!

  (訳)

    A: お母さん、卵が冷蔵庫にないんだけど

    B: あら、そうなの?

    A: うん、ケーキ作るのに必要なんだ。

    B: よし、買ってくるね。

    A: ありがとう!

 Ex.3-2)A : Mom, there isn’t any egg in the refrigerator.

           B: I know, I’m going to buy eggs at ABC supermarket today.

            A: Oh, that’s nice.

           B: They’re having bargain today. Is there anything else you want me to buy?

           A: Well, I want some milk .

    A: お母さん、卵が冷蔵庫にないんだけど

    B: あ、そうそう。今日ABCスーパーマーケットで卵を買うつもりだったのよ。

    A: ほんと?それはちょうどいいや。

    B:今日ね、あのスーパーバーゲンやってるのよ。他に何か買ってほしい

     ものある?
    A: じゃあ、牛乳買ってきて。

わかりましたか?上の文にはwillが、下の文にはbe going toが使われています。Willの方は、今思い立ったことや不確実な未来を表すときに使われます。その一方、be going toの方は予め決めていたことに使います。

皆さんは英語の動詞の活用を覚えていますよね。その中には原形、過去形、過去分詞形や三人称単数形、現在分詞形はありましたが、未来形はありませんよね。だからここでは「未来を表す表現」というテーマにしています。ここで覚えてほしいのがwillは助動詞なので後ろの動詞は必ず原形を使います。またcanやmayなどの助動詞とセットで使うこともできません。例えばwillとcanをセットで使いたいときは・・・

 Ex.3-4)She will be able to play tennis well soon.

    (彼女は今にもテニスをうまくできるようになるだろう。)

このようにcanをbe able toにして使いましょう。

 

4. 今回のまとめと次回について

今回は時制の基本である現在形、過去形、そして未来を表す表現について勉強しました。次回の記事では進行形について解説します。お読みいただきありがとうございました。