品雄さんが教えるHow to study.

大学受験の勉強法について解説します。基本は文型科目です。

世界一わかりやすい文法解説3-1 時制(現在、過去、未来)

皆様こんにちは。前回までは文型の話をしました。

今回からは「時制」について解説したいと思います。時制は日本語にはない概念なので理解するのが難しいかもしれませんが、英語だけではなくフランス語、ドイツ語やスペイン語にも「時制」という概念はあります。皆さんが大学生になったら多くの人は第二外国語を勉強することになるはずなので、今のうちに完璧にしましょう。

 

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〈目次〉

  1. 現在形
  2. 過去形
  3. 未来を表す表現
  4. 今回のまとめと次回について

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 1. 現在形

いきなりですが、現在形はどういう意味でしょうか。皆さんが日本語で使っている「現在形」は英語で言う「現在進行形」のことです。現在形は大きく分けて2つの使い方があります。

 ・(現在行っている)習慣

 ・不変の真理

ここで例文を使って解説します。

Ex.1-1)I always get up at 6 o’clock.(私は毎朝6時に起きます。)

Ex.1-2)What do you do?(あなたの職業は何ですか?)

Ex.1-3)Mt. Fuji is the highest mountain in Japan. It is 3776 meters high.

              (富士山は日本で一番高い山です。それは標高3776メートルです。)

例文1については問題ないでしょう。習慣を表す現在形には頻度を表す副詞が良くセットで用いられます。問題は例文2です。どうしてこんな訳になるの?と思った方が多いでしょう。これは文脈によっても意味は変わるのですが、一般的にWhat do you do?と聞かれたら「仕事は何ですか?」と」聞いていると思った方がいいでしょう。

先ほども述べた通り現在形の意味の核心は「習慣」であり「不変の事実」です。つまり、この文は「一昨日も行って、昨日も行って、今日も行って、そして(何もなければ)明日も、明後日もあなたがすることは何ですか?」これが転じてあなたの職業は何ですか?となります。例文3については不変の事実です。

EX.1-4) The light travels faster than the sound.(光は音よりも早く伝わる)

光の速さは30万km/s、音の速さは1440m/sと光の方が早いことは変わることがありません(光が「あ、ちょっと疲れたからスピード落とそう」や、音が「今日はモンスターのんだから早く進めるわ」とかいうことは起こりえないはずなので)。このように変わることのない事実については現在形を使います。

 

2. 過去形

次は過去形についてみましょう。過去形の本質は「現在との距離」です。過去形を使う場面は大きく分けて2つあります。

 Ex.2-1)I played tennis yesterday.(私は昨日テニスをしました。)

 Ex.2-2)The World War II ended in 1945.(第二次世界大戦は1945年に終わった。)

 Ex.2-3)If I were you, I wouldn’t do such a thing.

(もし私があなただったら、そんなことはしないのに。)

それぞれ見ていきましょう。例文1は問題ありませんね。過去形は現在形とは異なり、過去に行っていた習慣だけではなく、過去の「事実」を表すことが出来ます。また、例文2のように歴史的事実は過去形を使います。

例文3は仮定法です。この文の文型をとってみましょう。If節の中はIが主語、wereが動詞、youが補語で、第二文型ですね。そうするとI=youというわけのわからないイコール関係が成り立ってしまいます。ここで思い出してほしいのが過去形の本質は「現在との距離」です。つまり、現実的に考えてありえないことをも、過去形を使って表すことが出来る、だから仮定法というのは時制を一つ前にずらすのです。(Iや三人称のとき、wereの代わりに口語であればwasを用いることもありますが、基本的にはwereを使います。)

 

3.未来を表す表現

未来を表す表現には2通りの言い方がありますね。be going toとwillです。この使い分け、わかりますか?今回は例文を会話文形式にしてみてみましょう。

 Ex.3-1)A : Mom, there isn’t any egg in the refrigerator.

     B: Really?

     A: Yes, I need an egg to make cake.

     B: Ok, I’ll get it.

     A: Thank you very much!

  (訳)

    A: お母さん、卵が冷蔵庫にないんだけど

    B: あら、そうなの?

    A: うん、ケーキ作るのに必要なんだ。

    B: よし、買ってくるね。

    A: ありがとう!

 Ex.3-2)A : Mom, there isn’t any egg in the refrigerator.

           B: I know, I’m going to buy eggs at ABC supermarket today.

            A: Oh, that’s nice.

           B: They’re having bargain today. Is there anything else you want me to buy?

           A: Well, I want some milk .

    A: お母さん、卵が冷蔵庫にないんだけど

    B: あ、そうそう。今日ABCスーパーマーケットで卵を買うつもりだったのよ。

    A: ほんと?それはちょうどいいや。

    B:今日ね、あのスーパーバーゲンやってるのよ。他に何か買ってほしい

     ものある?
    A: じゃあ、牛乳買ってきて。

わかりましたか?上の文にはwillが、下の文にはbe going toが使われています。Willの方は、今思い立ったことや不確実な未来を表すときに使われます。その一方、be going toの方は予め決めていたことに使います。

皆さんは英語の動詞の活用を覚えていますよね。その中には原形、過去形、過去分詞形や三人称単数形、現在分詞形はありましたが、未来形はありませんよね。だからここでは「未来を表す表現」というテーマにしています。ここで覚えてほしいのがwillは助動詞なので後ろの動詞は必ず原形を使います。またcanやmayなどの助動詞とセットで使うこともできません。例えばwillとcanをセットで使いたいときは・・・

 Ex.3-4)She will be able to play tennis well soon.

    (彼女は今にもテニスをうまくできるようになるだろう。)

このようにcanをbe able toにして使いましょう。

 

4. 今回のまとめと次回について

今回は時制の基本である現在形、過去形、そして未来を表す表現について勉強しました。次回の記事では進行形について解説します。お読みいただきありがとうございました。

世界史は本当に難しい科目? 正しい世界史の勉強法

皆さんこんにちは。今までは英文法解説の記事を投稿しましたが、今度は科目を変えて世界史の勉強方法についてお話ししようと思います。

 

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目次

  1. 世界史の勉強は難しい?
  2. 年号を覚えよう
  3. 東南アジア、中央アジアイスラーム南北アメリカ文明は表で覚えよう
  4. 紛らわしいものが多いので必ず見るだけではなく「書く」ことも忘れずに

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1. 世界史の勉強は難しい?

皆さんの多くが世界史を嫌う理由として大きく2つに分けられます。まずは「カタカナが嫌い」そして「教科書が分かりづらい」です。「カタカナが嫌い」については、どうしようもありません。カタカナも日本語なので頑張って覚えてください。そして今回解説したいのは教科書が分かりづらいという点についてです。皆さんも世界史Bの教科書を開いてみてください。ここでは「山川出版社」が出している「詳説世界史B」という教科書を参考にします。(リンク:https://www.yamakawa.co.jp/product/70034)この教科書の並び順は

先史の世界(○○人など、)
オリエント

ギリシア

ローマ

インド

東南アジア

古代中国

南北アメリカ

中央ユーラシア

イスラーム

西ヨーロッパ

東ヨーロッパ・・・

と、場所ごとに区切られているので、教科書をそのまま読んでいては一国の歴史を縦に見ることが出来ません。おそらく学校の授業も教科書通りに進めているのでついこの間までヨーロッパをやっていたと思ったら今は中国、みたいなこともザラにあると思います。だから皆さんは、「一貫性がない」「今どこにいるのかがわからなくて迷子になる」と考える人が多いでしょう。

また、イスラームや中央、東南アジアは苦戦する人が多いともいます。例えば、「突厥」は」いつの時代にどこらにあった国でしょうか。ファーティマ朝はいつの時代、どこにありましたか?バンテン王国はいつの時代、どこにありましたか?

さて、今の問いに即答出来ましたか?答えられなくても大丈夫です(入試のとき出来なかったら大問題ですが)。これから皆さんに正しい世界史の勉強法を伝授します。

 

2. 年号を覚えよう

は?年号?どれだけ覚えればいい?と思った人は多いと思います。しかし年号は基礎中の基礎です。ここで持っている方は山川の教科書の「世界史年表」というページを開いてください。皆さんが覚えるべきはこの年表にけいさいされている年表全てです。意外と大したことではないですよね?まずはこの年表を縦にすべて覚えましょう。

 

 3. 東南アジア、中央アジアイスラーム南北アメリカ文明は表で覚えよう

皆さんは世界史の「資料集」を持っていらっしゃいますか?もし持っているのならば、そこに乗っている「地域」と「世紀」ごとに王朝が書いてある表を覚えましょう。

イスラーム地域を例に見てみましょう。「イベリア半島」は7世紀後半にウマイヤ朝、8世紀から10世紀までが後ウマイヤ朝、11世紀がムラービト朝、12世紀がムワッヒド朝、13世紀から15世紀までがナスル朝、1453年以降はスペインですね。このように同じイスラームの歴史でも「縦に見る」ということを忘れないでください。

 

4. 紛らわしいものが多いので必ず見るだけではなく「書く」ことも忘れずに

世界史は現地の言葉を日本語にするので「表記」が分かれる場合が多いですが、最近は現地表記に合わせることが多いらしいですね。よく紛らわしいのが「バ」と「ヴァ」です。英語で言うとのBとVの音です。Violin(ヴァイオリン)のことを「バイオリン」と書いても日常会話では問題ないですが、世界史ではタブーとされることが多いです。逆にBanana(バナナ)を「ヴァナナ」と書いてしまったら一発アウトです。

それ以外にもアブデュルメジト1世とアブデュルハミト2世を間違えたり(オスマン帝国の皇帝です)、「フリードリヒ」、「フリードリヒ=ヴィルヘルム」「ヴィルヘルム」(プロイセン国王、のちにドイツ帝国皇帝)だったりと、本当に紛らわしいですね。紛らわしい用語や人名はセットで覚えると同時に「書いて」覚える癖をつけましょう。

 

ここまで長々と説明してきましたが、世界史は日本史と違い一国の歴史を深く掘らず、世界中の歴史を浅く、広く学ぶものです。ですので、深掘りをしすぎないようにしましょう。

今日は以上です。お読みいただきありがとうございました。

世界一わかりやすい文法解説2-2 第四、第五文型

皆さんこんにちは

前回は第一~第三文型まで解説したので、今回は第四、第五文型について解説したいと思います。

 

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〈目次〉

  1. 第四文型
  2. 第五文型
  3. それぞれの見分け方

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 1. 第四文型

第四文型はSVO1O2です。動詞の後に目的語が二つ置かれます。2つの目的語の順番ですが、基本的にはO1に「人」、O2に「物」が来ます。

 Ex.1)He gave me a pen. (彼は私にペンをくれた。)

 Ex.2)He bought me a pen.(彼は私にペンを買ってくれた。)

この文は一見、違和感たっぷりですよね。He gave meまでだと彼は私をくれた、と「人身売買か?」とツッコみたくなります。そこでこの文は次のように言い換えることが出来ます。

 Ex.1)He gave a pen to me.

 Ex.2)He bought a pen for me.

これは第三文型ですね。目的語の順番を変えて、前置詞のtoもしくはforを付ければ第三文型になります。ここまでは大体の人が理解できていると思います。

しかし、多くの人が抱える問題はここからです。前置詞のtoとforの区別が出来ない、という人は本当に多いです。(実際に自分もそうでした。)両方とも~のためという意味を持っていますので無理やり丸暗記をしている人も多いと思います。

一般的に言われる覚え方は2人以上必要な動詞にはto(与えるにはあげる側ともらう側両方が必要ですね)で、1人でも大丈夫な動詞はfor(買うのには自分一人の意思があれば大丈夫ですよね。最近はセルフレジも導入されているので最悪レジの人はいなくても・・・)と覚えている人が多いと思います。しかし、どうしてそうなるのでしょうか?ここには2つの前置詞の「概念」が重要になってきます。

前置詞のtoというのはこういうイメージです。

 

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前置詞toの概念

一方で前置詞のforはこういうイメージです。

f:id:TTony:20210823110606p:plain

前置詞forの概念

 

違いはわかりましたか?そうです。対象物に対して矢印が届いているのがto、届いていないのがforです。この矢印を「物」、丸を「人」と考えてください。

先ほどの例文①はHe gave a pen to me. でしたよね。あげる、というのは矢印(物)が丸(人)に届いている行為、なのでtoを使います。

その一方で例文②はHe bought a pen for me. でしたよね。私のために買う、というのは「私」という対象物(丸)に向けて矢印(物)を伸ばしていますが、まだ届いてはいませんよね。だからforを使います。

その他にもtoをとる動詞(give型といいます)にはshow, teach, tell, lend, sendなどが挙げられます。また、forをとる動詞(buy型といいます)にはfind, make, call, chooseなどが挙げられます。

さて、ここで一つ注意してほしいのがtake A B(AするのにB[時間、費用]がかかる)と、cost A B(AするのにB[費用]がかかる)は、第三文型にしてtake B 前置詞 Aにしたり

Cost B 前置詞 Aにしたりすることはできません。要注意です。

 

2. 第五文型

ここまで長々と第四文型について話してきましたが、今度は第五文型です。第五文型はSVOCです。またこの文ではO=Cになります。

 Ex.)The movie made me sad. (その映画を見て私は悲しくなった。)

第五文型は訳すのが少し難しい場合があります。上の文を直訳すると「その映画が私を悲しくさせた」となりますが、なんか気持ち悪いですよね。そこでこの文章を第三文型にしましょう。

Ex.1) I was sad because of this movie. (私はその映画のせいで悲しくなった)

because ofというのは理由を表す群前置詞です。文法的な意味はこれとほとんど同じなので、第五文型を見たら自動的に第三文型に直す癖をつけるとうまく訳せるようになります。第五文型をとる動詞はmake, keep, leave, call, name, findの6つを覚えておけば大体問題はないでしょう。

 

 3. それぞれの見分け方

まず着目するのは動詞です。動詞の後に前置詞が来ていれば第一文型です。

そして、前置詞以外が来ていたのなら、後ろに一つの「カタマリ」が何個ありますか?一つであれば第二or第三、二つであれば第四or第五です。

もし一個であればその次に主語と動詞の後ろの関係を見てください。主語とイコール関係になるのであれば補語であり、第二文型です。イコールにならなければ第三文型です。

もし二個であれば2つの「カタマリ」の関係を見てください。「カタマリ1」=「カタマリ2」になれば第五文型、「カタマリ1」≠「カタマリ2」であれば第四文型です。

フローチャート式に見てみましょう。

 

 

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第一文型から第五文型 フローチャート

 

ここまで理解できたでしょうか。

これで文型の解説は終わりです。2回にわたって長々と解説してきましたがだいぶ理解が進んだら幸いです。次の記事では時制についてお話しします。お読みいただきありがとうございました。

 

世界一わかりやすい文法解説2-1 第一~第三文型

皆様こんにちは!

前回は文法を学ぶ大前提としてSVOCMと4つの品詞をやりましたね。

前回の記事を貼り付けておきます。

 

t-tony.hatenablog.com

 

というわけで今回はそれを利用して5つの文型のうち第三文型までについて解説したいと思います。(第四、第五については明日の記事にするのでお楽しみに)

皆さんは第一文型から第五文型まですべていうことが出来ますか?復習がてら是非お読みください。

 

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〈目次〉

1. 第一文型

2. 第二文型

3. 第三文型

4. 今回のまとめ

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1. 第一文型

まずは第一文型です。第一文型の文は大きく分けて二通りになります。

1つ目はS+Viの形のものです。(Viとは自動詞のことです。自動詞とは後ろに目的語をとることが出来ない、goなどの動詞のことです。他動詞以外、と考えて頂ければ結構です。)

 Ex.) I go to the park. (私はその公園に行きます。)

Iは主語、goは自動詞です。ここで文の要素は完結しています。なので「文法上は」to the parkを省いても問題ありません。

 

2つ目はThere+V+ Sの形です。

 Ex.) There is a police box near my house.(私の家の近くには交番がある)

この文はA police box is near my house. を倒置した形です。Isが動詞、a police boxが主語です。ここで注意してほしいのは、絶対に「そこには○○がある」と訳してはいけません。副詞のThereは「そこ」という意味を持っていますが、この場合には便宜的においているだけなので、訳出する必要はありません。例えば・・・

 It is sunny today. (今日は晴れている)

このItを「それ」と訳しますか?訳しませんよね。それと同じです。(この場合はItは形式主語ですが、Thereは主語でもなく、文の体裁を整えるために、形式的においているもの、考えてください。

第一文型をとる動詞で覚えてほしいのは、go, come, walk, live, end, listen, move, begin(始まる)などです。 

 

 

2. 第二文型

第二文型はSVCでしたよね。ここで覚えてほしいのは、SVCとは、S=Cであるということです。(必ずしも意味的にイコール関係になるとは限りませんが。後で解説します。)

 Ex.)She is beautiful. (彼女は美しい)

「なめくさってるのか?」と聞きたくなりますが、これも第二文型です。主に第二文型をとる動詞で覚えてほしいのが、be動詞、becomeなどです。また、よくある疑問ですが、下の文は第二文型でしょうか?考えてみてください。

 Ex.) Watching YouTube isn’t important!(YouTubeを見ることは大切ではない)

この文章は主語がWatching YouTube、補語がimportantですね。ですが、S=Cではありませんよね(動詞がisn’tなので)。ですが、これは意味上の問題であり、S=Cではありませんが、文法上はSVCとなります。

ここまで第一文型と第二文型を見ましたね。ここで重要なのは、第一文型と第二文型は「受動態にすることが出来ない」ということです。理由は簡単です。「O」がないからです。受動態についてはまた別の記事で詳しく解説しますが、基本的には「S」と「O」がひっくり返ったもの、と考えてください。だから、「O」がないこれらは頑張っても受動態にすることが出来ません。これはとても重要なので必ず覚えてください。

 

 

3. 第三文型

第三文型はSVOです。おそらくこの世に存在する文の中で最も第三文型が多いでしょう。

 EX.)I play the guitar. (私はギターを弾きます)

第三文型をとる動詞はこの世にたくさん存在します(play, have like, do, knowなどなど)。

ですから、いちいちすべて覚える必要はありません(というより覚えられません)。これだけ覚えてほしいのが、後ろに来ることが出来るのは名詞句、名詞節(that, whatなど)です。だから、何も許可なく形容詞を置いたり、副詞を置いて勝手に文を終わらせたり、ましてやVの後に前置詞を置くなどといった奇行に走るのはやめましょう。

 

 

4. 今回のまとめ

今回は第一文型から第三文型までを解説しました。あまり深く話すと理論理屈になり、大学の英文学部の授業になってしまうので最低限かつ分かりやすくまとめています。なお、例文はものすごく簡単な文にしていますが、「入試の長文ではこのレベルのものは出てこない」と考えてください。例えば接続詞を置いたり、とても長い主語にしてみたり、副詞節に余計(とは言いませんが)な情報をたくさん並べてみたり、と無駄に(とは言いませんが)長くすることは問題を作る側も楽しんで(?)行います。ですが、どこまで長くなろうと、皆さんは長さにビビらず、文の核心を見抜けるようになってください。

明日は第四、第五文型について解説します。お読みいただきありがとうございました。

 

世界一わかりやすい文法解説1 基本品詞編

皆様こんにちは!

今日から英文法の解説をしていきたいと思います。皆さんは「文法」についてどう思っているのでしょうか。比較的苦手に思っている方も多いと思います。

「仮定法過去完了」「前置詞付き関係代名詞」などなど、わけわからない用語のせいで勝手に苦手意識を助長しているのかもしれません。そこで今までとは違い、「意味を知ってから理解する」ということに重点を置いて文法の解説をしていきたいと思います。

 

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〈目次〉

  1. 今回勉強すること
  2. 文法解説
  3. 今回のまとめ

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  1. 今回勉強すること

今日は文法を学ぶ上でもっとも重要な「品詞」の概念についてお話しします。

英語にはたくさんの品詞がありますね。例えば・・・(長文の中と仮定してください。)

 

It may be rainy tomorrow, so I will go to the supermarket today. What do you want?

(明日は雨が降りそうだから、今日はそのスーパーに買い物に行こう。)

 

この文を品詞分解すると・・・

代名詞、助動詞、be動詞、形容詞、副詞*、接続詞、代名詞、助動詞、動詞、前置詞、冠詞、名詞、副詞*、疑問詞、助動詞、代名詞、動詞

となっています。(*については文中では副詞扱いします)

さて、ここではこの中でも特に大切な

・名詞

・動詞

・形容詞

・副詞

に的を絞って解説します。

 

  1. 文法解説

名詞、動詞、形容詞、副詞それぞれの役割の前に、SVOCMについて説明します。必ず覚えてください

S・・・文の主語。省けるのは命令文の時のみ。

V・・・動詞。絶対に省くことはできない。

C・・・補語。イコール関係になるもの。

O・・・目的語。他動詞の後ろに来ることが出来る名詞。

M・・・修飾語句。アクセサリーなので取っ払っても問題はない。

 

Oのところに出てくる「他動詞」について説明します。他動詞とは日本語に訳したときに「~を」という言葉が前に出てくる動詞のことです。例えば

・I went to the temple.

・I visited the temple.

この2文に出てくる「go」と「visit」は中学生のときにすでに習っている単語ですね。さて、似たような意味を持つ単語なのにどうしてgoの方はtoが後ろに必要なのにvisitは後ろにtoがいらないのでしょうか?説明できますか?

goという単語の意味は「~に行く」という意味ですね。その一方でvisitという単語は「~を訪(おとず)れる」という意味ですね。ここで大事なのが助詞の「に」と「を」です。

他動詞というのは先ほども述べた通り日本語に訳したときに「~を」という言葉が前に出てくる動詞のことです。そして、他動詞であれば後ろに目的語をとることが出来ます。

逆に、「~を」という言葉がないものについては「自動詞」といいます。自動詞は後ろに名詞を置くことが出来ないので前置詞を置き、そのあとに名詞を置きます。

 

ここまでわかったでしょうか?それでは名詞、動詞、形容詞、副詞それぞれの文中の役割について説明します。これも絶対に覚えてください

名詞は文中で主語、補語、目的語(S,O,C)に来ることが出来ます。

動詞はそのままVです。

形容詞は補語、修飾語句(C,M)に来ることが出来ます。

副詞は修飾語句(M)になることが出来ます。

覚えられそうですか?

「こんなことを覚えてどうする?」と感じる人は多いともいます。これらはどういうところに出てくるのでしょうか。例えば「名詞句」「副詞節」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。これは「文中で名詞が置かれる場所に来ることが出来る」「文中で副詞が置かれる場所に来ることが出来る」ということです。この説明をしたとき、「名詞ってどこに置かれる?」「副詞ってどこにでも置けるんじゃなかったっけ?」と思うのが大半の人です。そして「よくわからない。文法キライ」となるのがオチです。しかしこれを習っていたら「そうか、名詞が置かれるなら主語・補語・目的語になれるんだ」「副詞ってことは取っ払っても問題はないのか」と思うことが出来ますよね。

 

名詞・形容詞・副詞はこんなところにも出てきます。

皆さんは「不定詞」は知っているでしょうか。それの名詞的用法であったら「文中で名詞の役割をする」、すなわち主語・補語・目的語になることが出来るということです。

 

To play the piano is fun. (主語の位置に来ている)

S(V)  (O)         V C

My hobby is to play the piano.

S                V C (V)  (O)

I like to play the piano.

S V     O (V)   (O)

 

同じ「to play the piano」なのに主語、補語、目的語の位置に来ていますね。これが不定詞の名詞的用法です(詳しくは不定詞のところでお話しします。)。なお、(V)や(O)というのは不定詞句内での動詞、目的語です。

 

  1. 今回のまとめ

さて、ここまでの内容は理解できたでしょうか。今回はS,V,O,C,Mの意味解説、名詞、動詞、形容詞、副詞の文中での役割を説明しました。お分かりいただけたでしょうか。もしわかりづらい、ここが分からなかったということがあればコメント欄若しくはTwitterのDMにお願いします。Twitterアカウントは@T_TONY7014です。この後お記事をどんどん出すので、記事の名前、もしくは世界一わかりやすい文法解説第〇回を見た、とお知らせいただきたくお願いします。

今日の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。

絶対に忘れない、最強の単語暗記法

皆さんこんにちは!

昨日の記事では単語帳の選び方について述べました。

というわけで、今日は本格的に単語の覚え方についてお知らせします。

 

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〈目次〉

  1. 単語はどうやって覚える?
  2. 一日どれくらいやればいい?

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  1. 単語はどうやって覚える?

今回は例として皆さんに12個の単語を皆さんに覚えてもらいます。3分以内に、いつもやっている通りで覚えてください。

 

  1. alternate 口語の
  2. containment 封じ込め
  3. delinquent 滞納する
  4. seduce 誘惑する
  5. groom 花婿
  6. benign 良性の
  7. artery 動脈
  8. wharf 波止場(はとば)
  9. muddle 混ぜ合わせる
  10. narcotic 麻薬
  11. briskly 活発に
  12. clueless 無知な

 

さて、覚えられたでしょうか。

 

今からテストをします。日本語は英語に、英語は日本語に直してください。

 

alternate

動脈

良性の

briskly

clueless

封じ込め

delinquent

groom

混ぜ合わせる

麻薬

seduce

波止場

 

(答えは上で確認してください。なお、順番をばらしてあります。)

さて、どれくらいとれたでしょうか?ここで12問中10問以上正解できた方は明日もう一度テストしてみてください。それで12問すべて正解出来たら問題ありません。では正解出来なかったあなた、以下のやり方をぜひ、実践してみてください。

おそらく皆さんは「記憶するのには夜がいい」「効率よく暗記するためには何度も繰り返し」などは耳にタコができるほど聞いていると思います。なので、ここではそれについては言及しません。

 

〈手順1〉

前回の記事でも述べた通り、ここでは耳から覚えることを重要視します。音声などを用意します。覚える単語の音声を3回くらい集中して聞きます。(ここでボーっとしていては覚えられませんよ)

 

〈手順2〉

音声と一緒に単語を読み、日本語の意味を繰り返します。これを10回くらいやれば大体覚えられます。

 

〈手順3〉

今度は音声の後に日本語の意味を言いましょう。一度ですべて言えなくても構いません。ゴリゴリやりましょう。ここでは「えーっと、何だったっけ?」と迷う時間を無くすことを目的にしています。

 

〈手順4〉

すべて言えるようになったら単語帳の日本語の欄を隠して、言えるかどうかテストしてください。これですべてできれば完璧です。後は1、2、3,6,12時間後にそれぞれテストしてみてください。

 

〈手順5〉

次の日に単語を覚える前に、覚えた単語を復習してみてください。8割以上出来なかったらもう一度やり直しです。

 

  1. 一日どれくらいやればいい?

 

これはあくまでも目安ですが、一週間で200語を目標にしてください。「え、そんな」と思う方は多いと思います。しかし一日40分~1時間程度の勉強でできます。

平日は一日40語覚え、40×5日で200語、土日はこの200語をひたすら復習します。5週間で1000語を覚えることになるので、6週間目はひたすら1000語を復習しましょう。このペースでやれば12週間(3か月程度)で2000語を覚えられます。たった一日1時間、それを3か月で2000語も覚えられるんですよ。自分もこのやり方で英検に合格出来ました。

しかし、このやり方は大きなデメリットも抱えています。一日貯めたら次の日に80語も覚えないといけません。これは相当な労力です。だから絶対に貯めないように相当強い精神力が必要です。受験は半分心の戦いです。弱い気持ちでは絶対に勝てません。貯めてしまって、挫折する、ということだけは気を付けてください。予め今日は○○から××まで覚える、と決めておいた方がいいかもしれませんね。

 

今日の記事は以上です。お読みいただきありがとうございました。

明日は高校3年生向けの記事を書くのでお楽しみに!

単語帳ってどうやって決めるの?

皆様こんにちは!

前回の記事では英検準一級についてお話しさせていただきました。

今回は英検やほかの英語の資格、大学入試すべてにかかわる「英単語の効率的な覚え方」について解説していきます。先に断っておきたいのが、この記事を読み、それを実践したからと言って誰でも英語が得意になるわけではありません。ある程度向き不向きがあるのであくまでもこれは参考程度にしておいてください。

 

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〈目次〉

  1. そもそも自分に合った単語帳とは?
  2. 単語帳の選び方は?
  3. 今回のまとめ

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  1. そもそも自分に合った単語帳とは?

世の中にはたくさんの単語帳が出回っていますね。皆さんも書店に行って参考書コーナーに行けば、ターゲット1900,システム英単語、速読英単語、DUO3.0、鉄壁などたくさんの本が売られています。そこで「どれ買おうかな~?」と悩む人も多いと思います。皆さんのほとんどはとりあえずパラパラ開いてみて「この単語帳は色が多い」「この単語帳は単語量が多い」と考え、値段を見て、安くも高くもなく、それなりに色を使っている単語帳を選ぶのがオチだと思います。

さて、本当にそれでいいのでしょうか。例えば、皆さんが洋服を買うとき、「これとこれどっちにしようかな」と迷い、雰囲気で決める人は多いと思います。しかし、部活の用品を買うとき(バスケットボール部だったらシューズ、テニス部だったらラケット本体のデザインやガットの張り具合など迷ったことがある人多いですよね?)、適当に選びますか?雰囲気や「どちらにしようかな、天の神様の言う通り」という風に選びますか?そんな人は少ないはずです。なぜならその道具が無かったらうまくプレーが出来ない上に、怪我をする恐れだってあるのですから。英単語も同様です。覚えなかったら何もできません。和訳問題は意味を知らないと手も足も出ないし、単語を補充する問題も「選択肢に入る言葉の意味は分かるけれど、それがどの単語かが分からない」となった経験がある人も多いと思います。

だから、絶対に適当に決めてはいけません。

 

 

  1. 単語帳の選び方は?

どうやって決めればいいか、迷ったときはどうすればよいか、という疑問が出てくると思います。そこで今回は以下の着目ポイントを紹介します。

 1. 多色過ぎないか、逆にモノカラー過ぎないか

 2. 一ページに乗っている単語の数はすべて同じか。

 3. 単語のレベルはどれくらいか。覚えられそうか。

 4. 付属音声は無料でDLできるか、若しくはCDがついているか。

以上の3点です。「え、こんなこと」と思った人も多いと思うので順を追って解説します。

 

  1. 多色過ぎないか、逆にモノカラー過ぎないか

 これは見ればすぐにわかります。多色すぎると目が疲れる、モノカラーすぎるとつまらないから、以上です。

 

  1. 一ページに乗っている単語の数はすべて同じか。

 これは重要なポイントです。一日10語覚える、と決めたときに一頁に乗っている単語数がすべて一緒でないと、ものすごく不便ですよね?(自分は〇-ゲット1900を使っていました。毎日30語覚える、と始めのころは決めていましたが、ページの半端だったり、あと一語だったりとすごく不便でした。なお、決して使いづらいと言っているわけではありませんので悪しからず)そのため、一ページ6単語であれば毎日3ページずつで一日18語といちいち単語を数える面倒さも省くことが出来ます。

 

  1. 単語のレベルはどれくらいか。覚えられそうか。

 難関大学合格には難しい単語を覚えることも必要ですが、聞いたことが無い、訳も分からない単語ばかりを毎日覚え続けるのは酷なことです。単語帳の半分から後ろを見て、一ページの中で一語もわからない状態が連続3ページ以上続くのであれば、やめておいた方がいいかもしれませんね。

 

  1. 付属音声は無料でDLできるか、若しくはCDがついているか。

 これが一番重要な項目です。英語は耳から聞いて覚えることが最も効率が良いとされています。音声はあるけれど有料ダウンロード、というタイプの物は「音声を買うのが勿体ないから止める」となりかねないので避けましょう。できれば音声をDLしてスマホで聞けるものの方がいいですが、PCにダウンロードするものしかなかったら、致し方ないですね。

 

 

  1. 今回のまとめ

 単語帳はあなたの英語の勉強にとっての武器であり、同時に親友でもあります。単語帳選びを失敗しないためにも・・・

  1. 多色過ぎないか、逆にモノカラー過ぎないか
  2. 一ページに乗っている単語の数はすべて同じか。

 3. 単語のレベルはどれくらいか。覚えられそうか。

 4. 付属音声は無料でDLできるか、若しくはCDがついているか。

 

 この4点は心掛けるようにしてくださいね!

今日は以上です。お読みいただきありがとうございました。