品雄さんが教えるHow to study.

大学受験の勉強法について解説します。基本は文型科目です。

世界一わかりやすい英文法3-3 進行形

英文法解説3-3 進行形

皆様こんにちは。前回は完了形について学習しました。さて、今回は進行形について勉強しましょう。

―――――――――――――――

〈目次〉

  1. 現在進行形
  2. 過去進行形
  3. 未来進行形

―――――――――――――――

1. 現在進行形

現在形と現在進行形は何が違うのでしょうか。勤めている塾や英語を教えている友人にこれを聞いたところ、大体の人は「~している」という日本語だったら現在進行形にする、と答える人が多いです。これはこれで良い覚え方だとは思います。例えば以下の例文です。

 Ex.1-1 I play tennis every day.

    (私は毎日テニスをする。)

 Ex.1-2 I am playing tennis now.

    (私は今テニスをしている。)

このような文であれば確かに問題ありません。では、以下の文を英訳してください。

 

 1. 私はトムのことを知っている

 2. 私はテニス部に所属している

 

さて、訳せましたか?これを先ほどのルールに従って訳すと

  1. I am knowing Tom.
  2. I am belonging to tennis club.

見ての通り違和感たっぷりですね。トムのことを「今、知っている最中(さいちゅう)」。あなたはコンピューターですか?(笑)また、「今、テニス部に所属している最中(さいちゅう)」。入部届や学年更新時に出す部活継続届けでも書いているのでしょうか?(笑)

一般的にknow, belong, haveなどの「状態動詞」と呼ばれるものは進行形にしません(※ただし、haveはeat, heldの意味で使うときのみは現在進行形が使えます)。ですから、「~している」と書いてあっても状態動詞の時は現在形を使います。先ほどの二つの文は正しく英語にすると・・・

  1. I know Tom.
  2. I belong to tennis club.

となります。

また、現在進行形はこんな場面でも使います。

 Ex.1-3)My brother is always playing games.

    (私の弟はいつもゲームばかりやっている。)

 Ex.1-4)I am leaving for France today.

    (私は今日、フランスに向けて出発する。)

 Ex.1-5)The temperature is getting colder.

    (気温がだんだん下がってきている。)

例文3は、現在進行形なのにalwaysが使われているという、一見謎めいた文章ですが、進行形が頻度を表す副詞とセットで使われると「いつも~ばかりしている」という不平のニュアンスを持った表現になります。ですので、あまり好ましいときには使いません。

例文4は近い未来に関することです。基本的に未来のことはwillもしくはbe going toを使いますが、未来の予定で、今準備が進んでいるものに関しては現在進行形を使います。めんどくさいですが、覚えましょう。また、確実な未来(電車の時刻など)については現在形を使います。

例文5は変化の途中を表します。become, get growなどの変化を表す動詞では「~になりかけている」という意味を表します。また、die, close, openなどの「瞬間的な動作」を表す動詞を進行形にすると「~しかけている」という意味になります。例えばダイイング・メッセージ(dying massage)は「死にかけているとき(に書く)メッセージ」という意味です。これは現在進行形が派生して現在分詞化したものです。

 

2. 過去進行形

過去進行形は過去のある時点において行われていた動作、もしくは過去の一定期間に繰り返されていた動作を表します。

 Ex.2-1)I was playing baseball yesterday morning.

    (昨日の朝、野球をした。)

 Ex.2-2)He was shouting when playing tennis.

    (彼はテニスをしているとき叫んでいた。)

例文2のwhen playing tennisはwhenとplayingの間に本来ならばhe wasが入っているべきですが、前にも同じことが書いてあるのでhe wasは省略します。

 

3. 未来進行形

前の二つは聞いたことがある人も多いですが、未来進行形は「なにそれ?」となる人も多いでしょう。基本形はwill+be動詞+動詞のing形です。未来進行形は①未来のある時点で行われているであろう動作、そして②確定している未来の予定を表すとき、に使います。早速例文を見てみましょう。

 Ex.3-1)This time next week, I will be shopping in France.

    (来週の今頃、フランスでショッピングをしていることだろう。)

 Ex.3-2)I will be working part-time on Sunday afternoon.

    (日曜日はバイトをすることになっている。)

例文1の場合は何となく未来形と似ていますが、例文2は未来形とはニュアンスが違います。どういう点で異なるのでしょうか。

Ex.3-2)I will be working part-time on Sunday afternoon.  [未来進行形→確定]

日曜日はバイトをすることになっている(のでこの日は予定を空けるのが難しい)

Ex.3-3)I will be working part-time on Sunday afternoon.  [will→意志]

日曜日はバイトをするつもりだ(が、もしかしたらシフトが交換になるかもしれない)。

わかりましたか?このように未来進行形で表すと個人の意思とは関係なく決まっていて、変更するのは難しいといったニュアンスを持つことになるので、使うときは気をつけましょう。

 

今日の記事は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました。次回は完了進行形と時制のまとめについての記事になります。また、その記事とは別に時制の今まで学習した例文一覧もまとめるつもりです。(個人の意思ですが、変更することはありません。)

それでは次回の記事もお楽しみに!!